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帰国すると「カギがない!!」
カギを失くしてしまうと本当に体温が奪われるようなショックを受けます。
その時の落胆たるやこの世の終わりと表現したくなるほどです。
それが疲れて帰って来た自宅の玄関前で起こるとすれば、もうへなへなとその場に崩れ落ちてしまうでしょう。
実はそんな体験をしました。
それは海外旅行に行って帰って来た日にです。
旅行は楽しかったのですが、時差や旅路の疲れでへとへとで疲れ果てて帰って来ました。
その時間は夜遅く、家に入ったら温かいお風呂に入って数日ぶりの日本食を食べて畳の上にお布団を敷いてぐっすり寝ようと楽しみにしていました。
それがやっと家に着いたと大荷物で玄関前に立ち、バッグの中のカギを探しますと中々見つかりません。
「あれっ?あれっ?」と一人つぶやきながら数十分探し続けて気づきました。
置いて来たのです。
それは外国の宿泊先のホテルででした。
失くしてはいけないと大切にし過ぎて、いつもとは異なる保管をしました。
そしてそのこと自体を忘れてしまい、いつもの場所に保管していると思い込んで帰国してしまったのです。
「しまった!」と思っても時既に遅しで、ホテルへ電話しても仕方なく、カギを交換してもらうことにしました。
そしてその時の唯一の頼みの綱の携帯電話で、カギの交換を24時間いつでも行って下さるという業者さんに電話をかけて助けを求めました。
すると夜遅くにも関わらず、その電話からすぐに駆けつけて下さり、大丈夫ですかとこちらの安否も気遣って下さってすぐにカギを交換して下さいました。
その間ものの数分で、あっという間の極限状態の解決でした。
感謝という言葉をこの時ほど使いたいと思ったことはありません。
もう深々と頭を下げてお礼を申し上げました。
そして家の中に入り、こんなにも玄関の戸を開けることに感動したことはありませんでした。
それから温かいお風呂とジャパニーズ食やお布団を堪能し、数日ぶりに熟睡しました。
カギのありがたみと母国の良さを改めて知った貴重な体験でした。